当事業年度における我が国経済は、企業業績の好調さや雇用・所得環境の改善による個人消費の持ち直しを背景に景気はゆるやかな回復基調を辿りました。一方、米国トランプ政権による通商政策の影響、ウクライナや中東情勢の長期化に伴う地政学的リスクの高まりによる原材料・エネルギー価格の高騰、また国内における労働力不足や物価上昇など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
フォーム印刷業界におきましては、デジタル化の進展やクラウドサービスの普及により、印刷物の必要性が低下し、また環境に対する意識の高まりから、印刷需要は今後も減少が見込まれます。加えて原材料費やエネルギー価格、物流費等の高騰により、厳しい状況が続いており、デジタルソリューションへの移行や、付加価値の高い印刷サービスの提供、さらには従来の印刷技術・ノウハウを活かした新たな分野への進出など、ビジネスモデルの転換が求められております。
このような情勢の中、当社は、「印刷関連」分野では、社会情勢を踏まえた適正価格での販売、「DPP」分野では戸籍法やマイナ保険証などの法令・制度改正の特需の取り込みや、お客さまにとって費用対効果の高い印刷物やデジタルサービスの提供及び長年にわたり個人情報を取り扱ってきた企業としての実績・信頼を強みとした自治体との取り組みの強化、「WEB」「BPO」の分野では、アウトソーシング事業の取り込みや従来のビジネスフォーム印刷と情報処理の技術を総合的に組み合わせたサービスの提供を図ってまいりました。
製造部門におきましては、高尾工場の操業停止とともに印刷機能の野田工場への集約をはじめ、在庫配置や物流工程の見直しも行い、生産各拠点の機能再配置による製造工程の効率化・生産能力の向上に取り組みました。
製造部門におきましては、印刷機能を野田工場へ集約したことにより、運営コストの削減や生産効率・稼働率の向上を図り、集約化の効果の発揮に努めました。また国内におけるランサムウェア被害が増加しており、サイバー攻撃や情報漏洩などのセキュリティインシデントに対応する専門チームであるCSIRT(シーサート)の設置や情報セキュリティ基本方針を策定し、セキュリティ体制をより強化しました。さらには法令遵守、内部統制、ISO、個人情報保護等の諸活動を通じて、社員教育にも継続的に取り組みました。
以上のとおり、営業・製造・管理各部門においてそれぞれの体質強化策を推進してまいりました結果、売上高7,743百万円(前期比2.2%減)、経常利益280百万円(前期比26.6%増)、当期純利益151百万円(前期比5.9%減)となり、前事業年度に比べ減収・減益となりました。
主要な経営指標
| 回 次 | 第56期 | 第57期 | 第58期 |
| 決算年月 | 2023年12月 | 2024年12月 | 2025年12月 |
| 売上高 | 9,876百万円 | 7,915百万円 | 7,743百万円 |
| 経常利益 | 1,308百万円 | 221百万円 | 280百万円 |
| 当期純利益 | 748百万円 | 161百万円 | 151百万円 |
| 資本金 | 798百万円 | 798百万円 | 798百万円 |
| 発行済株式総数 | 5,815,294株 | 5,815,294株 | 5,815,294株 |
| 総資産額 | 11,376百万円 | 11,099百万円 | 11,555百万円 |
| 自己資本比率 | 82.9% | 84.1% | 81.1% |
| 1株当たり配当額 | 35円 | 38円 | 45円 |
| 1株当たり当期純利益金額 | 132円70銭 | 28円87銭 | 27円73銭 |
| 配当性向 | 26.4% | 131.6% | 162.3% |
